インタビュー
INTERVIEW
インタビュー

空間情報グループ
ドローン担当 上村瞬間
TOKI KAMIMURA
中学校・高等学校教諭一種免許状(英語)、TOEIC855、無人航空機操縦士ほか
2024年10月入社
世界の人と友だちになりたくて、
英語を勉強。
やるからには極めようと。
実は、高校時代は追試になるほど英語が苦手だったんです。ところが、大学受験では得意だった歴史がうまくいかず、逆に英語の点数がよかった。それで、社会で広く役立つ実用的な英語に方向転換しました。中途半端にやりたくなかったので、大学の留学制度を利用してアメリカへ8カ月間留学しました。僕の勉強法は、文法や単語をただ暗記するのではなく、ある程度覚えたうえで、あとは実践的にひたすら使うこと。帰国してからも、英語を使う機会を探してネイティブの人と話したり、留学中に出会ったアメリカ人の彼女(今の妻)とも毎日のように英語で電話をしていました。
大学卒業後は、彼女を日本に呼び寄せるために経済的安定を目指し、大手の英会話教室で子どもたちに英語を教えました。教えるだけでなく、子どもたちをうまく誘導して集中させる技術も必要だし、思いがけない質問が飛んできたりするので、調べないといけないこともある。「フンコロガシって英語でなんていうの?」なんて(笑)、わかるわけないですよね。そこにいた3年間はいろんな意味ですごく勉強になりましたね。

「通訳できる人を探してる会社がある」と、知人が教えてくれた。

英会話教室にいる間も、いつか通訳主体の仕事がしたいと思っていたんです。だから「ドローンの会社で通訳を探してる」と聞いて迷わず応募しました。面接では、ドローンとはかけ離れた世界にいたことを話し「知ってることしか話せませんがいいですか」と聞きました。社長はそれでOKと言ってくれ、入社。ただ基礎的な理解は必要なので、事業のひとつであるドローンスクールに配属され、仕事をしながら自分自身も学ぶという方法で基本的な知識と操縦を覚えていきました。早く戦力になれるよう暇さえあれば操縦の練習をし、入社2カ月後には国家資格を取りました。人よりも多くこなして、人より上に行くのが自分のスタイル。量をやるのは得意なんです。
基本がわかって知識がふえてくると、通訳も楽しくなってきます。営業担当として、海外のドローンメーカーとのビジネスメールは日常業務ですし、メーカーの技術者が来社して、お客様向けにプレゼンテーションをするときの通訳はもちろん僕の仕事。そんなとき、自分も操縦技術をわかっていることがすごく役に立つんです。ドローンのマニュアルの翻訳もするので、「衝突回避機能」といった専門用語はそこで自然に覚えました。
家でも、9:1くらいで英語で会話していますね。妻ともその方がミスコミュニケーションがない。だからケンカはあえて英語です(笑)。何かを考えるのは英語だし、夢も留学時代から英語で見ます。妻によると、寝言も英語みたいです。
ちゃんと聞いて、
しっかり答えてくれる。
自分に合ってる会社です。
僕はもともとわからないことはすぐ尋ね、自分の意見は迷わず言うタイプ。入社したら、上司や社長との距離感が近く、なんでも聞ける雰囲気でした。パッと答えてくれるし、何かやるときは必ずサポートしてくれる。ドローンの操縦も、手取り足取り教えてもらったからできるようになれたんです。
こうして通訳のほかに別な力がつけられるのがすごく楽しい。こんな会社はなかなかないと思うので、長くいるためにオールラウンダーになりたいんです。最近は測量の現地調査にも同行して、用具や用語を覚え始めました。いずれ測量士補の資格を取りたい。測量についても英語で話す機会があるかもしれませんしね。不器用なので新しいことを学ぶのは大変ですが、自分のアビリティがふえるなら苦痛ではありません。ゴールが見えていれば頑張れます。
通訳や翻訳で「頼りになる」と、社内のみんなが喜んでくれるのが励み。事業のことだけでなく国際情勢、為替相場なども踏まえた幅広い通訳ができるようになりたいです。お客様に提案する場面などで、質問に対して「そこまではわかりません」では相手を不安にさせてしまう。たとえばソフトがアップデートされたら、どこがどう変わって、それにより何が可能になったのかをその背景も含めて話せなければダメですよね。

次の目標は中国語の習得。
春には北欧へ出張もあります。

5月には別な資格を取るためノルウェーに1週間出張する予定です。こうして日々学んでステップアップしていきたい。それと、3言語を習得するのも今の目標です。日本語、英語、中国語。大学時代に中国人と会話ができなかった経験が忘れられないのと、近年中国人がふえているのでいずれ必要になると思うからです。やり始めてみると、発音がとても難しい!1言語に10年といわれますから、英語とともに粘り強く続けたいです。
趣味は…料理でしょうか。よくつくるのはトマトソースのパスタ、中華なら回鍋肉やユーリンチ、肉じゃがや豚汁…妻が好きなものが基本ですね。魚料理が少ないのは、パクッと早く食べられないから(笑)。留学中は妻の両親に「掃除機みたい」と言われていたほどの早食いで、つくる手間は惜しまないのに食べる手間が惜しいんです(笑)。そのせいかBMIが上がってきたので、ルームランナーで走る毎日。子どもができたらスキーも再開するつもりです。
就職活動に向けて「何をやりたいかわからない」という人は、とりあえず英語ができるようになっておくと大きな強みになりますよ。看護師でもプログラマーでも、英語力をアピールできるし昇給にも好影響。日々しっかりやれば将来必ず自分の支えになります。
取材日:2025年4月23日
さまざまな場面で
英語力が生きる日々

メーカーの技術者によるプレゼンテーションボード。通訳が欠かせない。

上司の我妻さんは、いつも適切な回答を返してくれる頼もしい存在。

コントローラとしても使えるドローンのジョイスティック(入力機器)。

ドローンメーカーとのメールの下書き。筆記体が馴染みやすいそう。
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空間情報グループ ドローン担当 上村瞬間